• ぢーこ

子どもが虫を殺すことについて

2,3歳児と遊んでいると、彼らは本当に無邪気に虫を殺すなあと思う。

蟻がいると踏みつける。

もうちょっと大きな虫でも、踏めそうだと判断すると踏んで殺そうとする。


力加減ができないせいもあるけれど、捕まえた虫はとりあえずつぶす。

全くためらいなくやれる。


殺す前の段階では、キャーキャー言いながら逃げる。

どう見たって自分よりはるかに小さくて、こんなのに負けるわけないのに、


見たことのないフォルムが怖い、

何を考えているのか意思の疎通ができない感じが怖い、

気持ちが読めないところが怖い、


あたりの理由なのかなと思うんだけど、とにかく恐怖を感じるらしく自分の世界にいてほしくないらしい。

逃げるのも、殺すのも同じだ。排除したい気持ちの表れだなと思う。


このあたり、見た目でわかる障害を持っている人たちに対する、大人の感情の原型が現れているようにも感じる。


おそらく、障害のある人たちを日常的に見たことがない大人は、麻痺のある体でよたよた歩く姿を見ると、まず感じるのが怖さなんだと思う。

次に来るのが珍奇なものに対する好奇心。

理性が優位に働く人は、それを押しとどめて見ないようにし、配慮しているつもりになったりする。


大人よりもずっと前頭葉が未熟な子どもたちは、理性が働かない分、恐怖と好奇心を隠せない。

虫は怖い。でも、見たい。


話は変わるけれど。

虫を殺すことが「かわいそう」と本当に思っているか、といったら、たぶん5割くらいの人が、「かわいそう」と「怖いまたは気持ち悪い」を混同しているんじゃないかと思う。


私は、爬虫類、両生類の生物や昆虫が死ぬことを、かわいそうと思ったことが無い。

小さいころから、モンシロチョウの幼虫とか、カブトムシの幼虫とか、おたまじゃくしとか、ザリガニなど育てていたけれど、


名前を付けて飼っていても、死んだときに泣けるほど悲しかったか、というと、全然そんなことなかった。


捕まえる、という遊びの部分が楽しくて、飼育はおまけみたいなものだったから、というのもある。


捕まえた瞬間にそれらの生き物に対する関心は、がくっと減少している。

捕まえるのは楽しくても、飼うのは楽しくない作業だからだ。

飼育方法が不適切で、私が殺してしまった、と思うときはそれなりに自分を責めて泣いたけれど、死んだオタマジャクシを一匹一匹可哀そうにと思ってはいなかった。 自分の失敗を責めて泣いていただけだと思う。 犬や猫、小鳥など、向こうの意思がわかって交流できる生き物は、死ぬとダメージが大きすぎるので、飼わなくなったけれど、 死を悼み悲しいと思えるのは、その辺の生き物からじゃないかと思う。

「死」が恐ろしいのは、さっきまで生きてやり取りのあったものが、突然ただの物体に代わるからで、中身が無くなって器だけになる、空っぽな感じが怖いんだと思う。 少なくとも、私は、いずれ、自分もそうなるという事を、見せつけられることが怖い。 だから、極力見たくない。 虫に中身を感じられるか、トカゲに中身を感じられるか、というのは、 ほんとに個別の体験や感受性によるんだろうけれど、 私は、カブトムシの幼虫がつぶれて死んでいても、気持ち悪い、怖いとは思っても可哀そうとは思わなかった。 命、というものはあるんだろうと思う。 動いて生きていることと、固まって死んでいるモノのの間には厳然たる違いがあるから、命というものが無ければ、その現象を説明できないので、あると思わないと、納得できないから、あると思っている。 それが「ある」と思っているから、死ぬのを見るのは怖いし、自分が殺して命を奪う事は怖いのだと思う。 でも、それは、かわいそうという感情からは、かなり離れたところにある。 「かわいそう」は他者に対する思い入れや、自身の投影が大きい。 「私だったら、そんな目にあったら耐えられない、かわいそうに。つらかったね。」 と、共感出来る能力が無いと、わいてこない感情だと思う。 「怖い、気持ち悪い」は、よりリアルな自身のなまの情動。こちらの方が本能に近く、よりプリミティブ。 こどもは、虫を殺すことで、意識できないほどのちいさな「怖い、気持ち悪い」を積みかさねた上に、 行為の主である自分に対して罪悪感が生まれ、それ以上の殺生にたいする「恐怖」という気持ちに発展するんじゃないかと思っている。 恐怖は、殺生にたいするストッパーになる。 そして、さらに成長したのち、共感性の高い子は「かわいそう」という理由を殺生を禁じる自分に付与するのだと思う。 だから、「怖い、きもちわるい」というなまの情動は思い切り、もういいと思うまで味わうべきじゃないかと思ってる。 たとえ、「かわいそう」とは思えなくても、それは、ほかの命に対する殺生のストッパーになるから。 でも、子どもに対して 「かわいそうだからやめようね」 というお母さんは多くて、それ、ほんとに考えた?って聞きたくなる。

なんであれ、子供の行動は納得するまで止めない方が本人が学ぶことが多い。

途中で抑圧してしまったものは、その段階から進まないので、結果、形だけの理解で終わることになる。

ワシら、ブッタじゃないんだからさ、殺生禁止とか、本気で悟ってもないのに人に押し付けてルールにしない方がいいんじゃない?って思う。 見ていられないなら見なきゃいいだけ。

見ていられないからと他人をコントロールしようとする自分をどう思うのか、が大事よ。


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