• ぢーこ

「めだか子供の家入園説明会」でお話しさせていただきました


相模原市の上溝にある「めだか子供の家」

①年少から年長まで18人が家族のように過ごす少人数の異年齢保育

②課題設定の無い自由保育

③週に二回自然の中にお出かけして季節を感じる自然保育

④遊びの中にこそ、学びがあるという基本的な考え方

が大好きで、息子の卒園後も時々お邪魔しては梅村先生にエネルギーをいただいています。

先週土曜日は、めだかの入園説明会ということで、OBの母ちゃんとしてお話しさせていただいてきました。

最近、本当に何でも忘れてしまうので、説明会で話す事を忘れないようにと、手のひらに油性ペンで書いて行ったのですが、バイクのグリップを握っていたためか着くまでに全部消えてしまうという情ない事件からスタートするという。。。(^^;;

何とか思い出して、お話しさせていただきました。

せっかくなので、話したことをちょっとメモしておこうと思います。(話してないことも、今思い出せることは書いておきます。)

これから、入園を検討されているみなさん、ぜひ、読んでみてください。

【EPISODE1】クリスマス会の大太鼓のこと

めだかには、課題設定というものがほとんどありません。

運動会も、クリスマス会(他の園でいうところのお遊戯会とか、発表会とかって感じのもの)も普段の遊びの延長にあるような感じです。

でも、この、クリスマス会には、園児たちの音楽演奏というちょっとレベルの高い出し物もありまして、子どもたちは、かなり真剣にこれに取り組みます。

うちの息子の年長時の話。

このクリスマス会の演奏の時に、大太鼓を担当することになりました。

ピアノを習っている子など、もともと音楽の素養がある子はピアニカや木琴などを担当するので、大太鼓は比較的簡単なパートだったと思います。

が、彼はこれにとっても苦戦していた。

なぜかというと、リズムのタイミングがとってもとりにくかったらしいのです。

四拍子の曲なので、「ちん、ちん、ちん」とトライアングルが三拍リズムを刻んだ後に、大太鼓が「どん」と入るのですが。

この、トライアングルを担当していたYくんという男の子が、ガンバロウうとすればするほど緊張して、なかなかリズムに乗れなくて、必ずずれてしまう。

つられて息子も、大太鼓が遅れる。

別に、遅れたからと言って、先生が怒ったりするわけではないのです。

ただ、完璧主義の彼にしてみれば、自分の失敗が許せない。

そして、その失敗の原因はYくんにある、ということで、めっちゃくちゃ怒ってました。

家に帰ってきても「Yのせいで、太鼓がうまくできない」と怒っていたので、相当許せなかったのだと思います。

先生方は、「Yだって、わざとやってるわけじゃないんだしさー」とフォローしてくれていたようですが、息子の気持ちはおさまらず、Yくんは、見ていてかわいそうなくらい委縮していました。

普通の大人としては。

わざとやってるわけじゃないYくんのミスをそこまで責めるなんて、ひどい、と注意してみたり、

そんなにリズムが合わないなら、大太鼓とトライアングルを交代してみようかと提案したり、

なにかしら、きっと「うまくいくような誘導」をしちゃいがちだと思うんです。

が、当日まで担当は変わらなかったし、子ども同士のトラブルを、先生が収めようとすることはなかった。

時は流れて、数年後。

小学校5年生だったかな、6年生だったかな。

そのくらいの時に、息子がぽつりと言いました。

「あの時、Yにかわいそうなことしたよな」って。

その時、めだかの良さが本当にわかった気がしました。

在園中から感じていたことですが、めだかって、[待てる]ところなんです。

子どもが、本来持っている力を信じて、自分で気づいたり学んだりする力があるはずだって、先生方は[待ってくれる]んです。

息子は卒園してから5年して、Y君に取った自分の態度を反省した。

あれはよくなかった、と。

その時じゃないと意味が無いと思う人もいるかもしれない。

でも、心の柔らかなちびのうちに、傷つけたり傷つけられたり、という経験をすることは、その後の人生の為にも必要なことだと思います。(今だから言えることですけれどもね。さすがにその時は、なんでこの人はこんなに怒りんぼなのかと、げんなりしていましたから。)

息子も、あの経験をずっと覚えていたからこそ、「よくなかった」と思うことができたわけだし。

知らなければもしかすると、成長の過程でもっと大きな力や、きつい言葉で他人を傷つけていたかもしれない。

実体験から学ぶ事しか、人は(とくに男の子は)活かせない生き物だと思います。

自分の感情の表出を「それは悪い事だから」と止められずに出し切れたからこそ、自分のしたことを「自分の反省すべき点」として記憶していられたのだと思います。

【EPISODE2】半分になったクワガタのこと

めだかには、いつも、何かしら生き物がいます。

年間通じて、鶏は放し飼いになっているし、春から夏にかけては、蚕を飼っているし。

兎がいたことも亀がいたこともあります。

もっと昔は、犬もいた、と。

そんなめだかなので、園外保育で子どもたちが捕まえてきた虫を飼ってることも良くあります。

先生方は、あまり手を貸さず、

「この虫は何を食べるんだろうねえ、図鑑に書いてあるかなあ」

等と言いながら、子どもたちと一緒に図鑑を調べて

(ここで、図鑑の使い方をさりげなく子どもたちに教えているのです)

食性を調べ、子どもたちが用意できそうなものなら、その辺で調達してもらって飼ったりしています。

さて。これも息子年長の時のこと。

夏に山に行ったときに、鳥に食べられて半分だけになったクワガタが落ちていた、と。

子どもたちには好奇心しかないので、半分になっても生きているクワガタに驚き、これを飼いたい、と先生に訴えた。

先生方はもちろん、オッケーし、園に持ち帰られたクワガタは翌日まで生きていたそうです。

その一年後、小学校に入学した息子は、総合学習の時間に近所の公園で、バッタをつかまえ、当然のように持ち帰ろうとしたところ、先生に止められたそうです。

「すぐに死んでしまうのに、人間の都合で狭いところで飼うのは可哀そうでしょう?」

大人としては模範的な解答だと思うし、命を大事に、というメッセージを伝えることもとても大事だと思います。

が、彼は「めだかでは自由にさせてくれたのに、どうして学校ではできないのかな」と思ったんだそうです。

【EPISODE1】で書いたことにも通じると思うのですが、命を大切に、ということは、お題目として唱えていれば伝わるようなことではなく、自分で気づくことが大事なのだと思うんです。

道徳教育でいじめが減るか、って言ったら、たいていの人は「無理」と答えるんじゃないかと思うんですが、どうでしょう?

命が大事だと理解するには、命の多様性や、死んでいく様を間近で見ることができる体験が必要なのだと思っています。

でないと、活きない。

【EPISODE3】3歳から続いた友情

息子は入園児には、相当なジャイアンでしたので、めだかでも年少の時には、友達とぶつかることが多かったようです。

実際、最初の一年くらいは、ひっかき傷や噛み傷が絶えませんでした。(ってことは、その倍くらい、誰かにも同じ傷を負わせていたのだと思います。)

ですが、その一年間で一番やりあったK君という男の子とは、その後、親友になり、いつも一緒に遊んでいました。

K君は、ご両親の都合で引っ越すことになり、めだかを年中で去りました。

息子とK君は、三歳と四歳のわずか二年を一緒に過ごしただけなのです。

でも、その後、中学に上がって思春期を迎え、なんとなく気恥ずかしくなって疎遠になるまで、彼らの友情は続きました。

年に数回しか会わないのですが、あえば、兄弟のようにくっついて笑い合い、たまに電話で話す時も、普段、無口な息子が1時間くらい「ねえ、コロコロコミックのあれ、読んだ?」なんて話を延々している。

不思議でした。たった二年で、なぜここまで深く結びつくことができるのが。

でも、考えてみれば当たり前ですよね。

しょっちゅうケンカしていたってことは、いつも、一番近くにいたってことだし、

一番近くで幼いむき出しの感情をお互いにぶつけあって、それをお互いに許しあって大きくなってきたのだもの。

一度先生に伺ったことがあります。

「めだかでは、子どもたちがケンカを始めたらどうするんですか?」と。

そしたら、小磯先生が

「近くにある固いものをどかして、ケンカできる場所を作るかな」

と言ってました。(思わず吹き出してしまいました。(笑))

お互い譲れない主張があるんだから、ぶつかるのは仕方ない事。

本人同士が納得できてないことを、大人が仲裁して、正しそうなことを言って収めたとしても、それは本当の解決ではない。

子どもにとっての「解決」とは、正しいかどうかではなく、「納得できるかどうか」なのです。

だから、「ぶつかって自分たちなりの納得を見つける作業」がケンカなんですね。

そして、一番ぶつかりあったK君とは、一番お互いの納得を共有できた仲だったってことなのでしょう。

【EPISODE4】めだかみたいなところが増えたらいいな

めだかを卒園した息子も今年で19歳、大学一年生になりました。

めだかで入園説明会のお話をしませんか、とお声掛けいただいたときに、せっかくだから、OB本人が話したら面白いのに、と思って、

「行かない?」

と声をかけてみたのですが、相変わらずシャイなので、それは却下されましたが、こんなことを話してくれました。(以下、ぢーこ「ぢ」息子「く」)

ぢ「めだかのよかったところって、どこ?」

く「圧倒的自由!!」

ぢ「たとえば?」

く「もう、10年以上前のことだから細かいことはあんまり覚えてないんだけど、めだかで何かやりたいと言った時に、先生に止められた記憶が全くないんだよね。」

ぢ「へー。悪いことも?」

く「そもそも、あんまり、良い、悪いって判断を押し付けられたことが無い」

ぢ「どういうこと?」

く「たとえばさ、飼ってたカブトムシが死んじゃった時にさ、お墓を作ろうっていう子と、鶏が食べるかどうか試してみたい、っていう子がいるわけよ。」

ぢ「なんで鶏に?」

く「鶏って、その辺にいるもの、何でも食べるからさ、石の裏のダンゴムシとかも食べさせてみたりしていつも遊んでるんだよ。」

ぢ「うんうん。」

く「だから、どれくらいでかいものまで食べるのか、試してみたくなったりするんじゃん。」

ぢ「ほほー、なるほど」

く「そうするとさ、墓を作ってあげたい人からすると、鶏に食べさせるなんて、可哀そうだ、ってことになるんだよね。」

ぢ「そりゃそうだよね。可愛がってた人にしてみたら思い入れもあるだろうしねえ。」

く「うん。でケンカになるんだけど、先生は、どっちの言い分も、そうかそうか、って聞いて、いいとか悪いとか決めなかった。」

ぢ「それって困らないの?決着つかないじゃん」

く「そう。だからずーっとケンカしてるの。でも、そのうち飽きて遊びだすから、結局知らないうちに、鶏に食べられたりしてることもあれば、誰かがこっそり埋めてることもあるって感じ。忘れちゃってるから、あんまり問題にならない(笑)」

ぢ「おおー。価値観の対立は、対立したまま受け入れるってことだね」

く「そんな難しい事考えてたかどうかは知らないけど、どっちの言うことも、そりゃそうだね、って聞いてくれてたよ。」

ぢ「おおー、いいところだねえ。」

く「うん。だから、学校に行ったときは、本当にびっくりした。こんなところで、やっていけるのかと思った。全然自由が無いんだもん。」

ぢ「そんなギャップがあったんならさ、めだかに行かないほうが良かったって思ったことは無いの?最初っから自由を知らなかったら、学校で困ることはなかったんじゃない?」

く「小さいころからそんな生活してたら、死んでたよ。」

ぢ「大げさだなあ」

く「いや、マジで。それにさあ、やっぱり、行ける人はみんなめだかに行った方がいいと思うんだよね。」

ぢ「なんで?だって、学校に行ってから、あまりの違いに困ったんでしょう?」

く「そうなんだけどさ。めだかの良さを知った人がさ、こういう考え方っていいな、と思って増えたらさ、もしかしたら、学校もめだかみたいになるかもしれないじゃん。今の諸悪の根源って学校だと思うからさ、まずは学校が変わってくれたらいいなと思うんだよね。」

ぢ「なるほどね。よっぽど嫌いなんだね。(笑)」

そんなわけで、彼は、日本全体がめだかみたいになったらいいなという、壮大な夢を持っているようです。

最後に、めだかの良さを伝える資料が何かなかったかなーと、家の押し入れを探していた時に、2005年に梅村先生が、相模原市の教育実践論文で賞を受賞した時の地域情報誌の記事が出てきましたので掲載します。(全文を読んでみたい方はこちらを)

めだかの園庭解放は、毎週月曜です。

入園は定員に満たない限り、随時受け付けていますので、興味のある方は直接めだかに行ってみてくださいね。

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