• ぢーこ

感覚統合の理屈は、こどもという「別種の生き物」を理解する鍵


子どもは、「サイズの小さなヒトという生き物」なのではなく、「子どもという別の生き物」だという言われ方をすることががあり、私はこれにとても同意する。

大人同士であっても、感覚の違いがあれば相互理解は難しい。

感覚の違いは異文化を生むとすらいえる。

子どもという生き物は、私たち大人とは別の感覚を持ち、別の分化を持っている生き物なのだと思っていると子育ては格段に楽になる。

私たちの体の中には、絶えず、外部からの情報を取り込んだ結果としての、電気信号が流れている。

その信号は、すべて脳に伝えられ、「最優先処理課題」「ちょっと気にしておこう」「これはほっといていい情報だ」と統合の過程で分類されている。

これがあるから、私たちは、普段、膨大な情報に埋もれて、何をすべきかわからなくて困る、という事が無くて済んでいる。

逆にいうと、入ってくる情報全てを常に意識していては、人の脳はパンクしてしまうから、そうならないように、統合の過程に「選別係」がいるのだと言える。

たとえば、今、あなたは、カフェで誰かと会話している。

あなたの耳は、その誰かの話す声を聞いている。

が、実際に耳に聞こえている音は、その人の声だけではない。

カフェの他のお客さんの声も聞こえているだろうし、空調の音、BGMの音、他人の靴音、掛け時計が置かれていればその秒針のちくたく動く音も聞こえているだろうし、それに、心臓の拍動も実は聞こえている。

(こめかみの血管が拍動する音は骨伝導で常に内耳に伝わっている。横向きに寝ているときなど、耳をふさぐと聞こえるのはそのせい)

だが、それらを意識することはない。なぜなら、頭の中の選別係が、一番大事な情報はこれだよ、と常に意識を向けるべきところを教えてくれるからなのだ。

聴覚だけではなく、脳に伝えられる信号はほかにもある。

視覚は、中心視の機能で、今見たいものを集中して取り込み、周辺視で、視界の中で動くものをとらえて脳に伝える。

なので、今、スクリーンに映る文字を目が追いかけていても、壁をゴキブリがカサカサと這えば、誰でもすぐ気付くことができる。(中心視と周辺視)

そして、瞬時にゴキブリを「最優先処理課題」として認識して、注意を向け、中心視の機能でとらえる。

この、切り替えも、脳の中の「選別係」の仕事である。

聴覚、視覚は、もっともよく使う外界の情報を取り込むシステムだが、鼻の良い子は、嗅覚の刺激も常に意識しているだろう。

四時間目に給食室から漂ってくるカレーのにおいに、お腹を空かせた経験がある人もいるだろう。その時には、選別係が、つまらない授業の内容よりも、空腹のあなたにとっての最優先課題は、カレーだ!と判断したということなのだ。

さらに、これらの刺激のほかにも、私たちは自分の体を認識するため、固有受容覚、前庭覚、触覚などからも、常に刺激を受け取っている。

が、これらは通常、無意識下で働いて身体を制御しているので、私たちが意識することはない。

だが、誰の脳にもいるはずの、この「選別係」がいないとしたら、私たちはどんな生活を送ることになるだろう?

常に聞こえる、拍動の音、人の話し声、スーパーに流れる購買欲をそそる音楽、足音。それらが常に同じ音量で聞こえてくるとしたら、注意すべきところがどこなのか、果たしてわかるだろうか?

視界に入るすべてのものが、当価値の情報として脳に送られたなら、果たして、引き出しにごっそり入った文房具の中からホチキスだけを取り出すことはできるだろうか?

普段、無意識に歩いている私たちが、常に意識して足の筋肉や関節に命令を発しながら動かすような毎日を送ることになったらどんな気持ちがするだろう?

発達に障害を抱える子どもたちは、皆、何かしらの感覚の異常を訴えることが多い。

聴覚過敏、嗅覚過敏、視覚過敏、触覚過敏、または、痛覚の鈍麻、触覚の鈍麻などなど。

これらは、実は、根っこは一つで、感覚の統合がうまくいってないからではないかと言われている。

つまり選別係の不在が、問題の根っこにあるのではないかという事である。

私が講座でお伝えするのは、それら感覚の凸凹が、乳幼児期の子ども達の「整う以前」の脳の中でも起きているのかもしれない、という話である。

子どものこだわりや、繰り返される「何が面白いんだかわからない行動」に、疑問を感じたことのある人なら、きっとわかってもらえることと思う。

4月30日月曜祝日 10-12時

神奈川県相模原市緑区橋本公民館和室にて

感覚統合のお話をさせていただきます。

参加費2000円、お申し込みはこちらです。

(定員20 ただ今残席9となりました)

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#講座告知 #感覚統合

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