• ぢーこ

ビバ!保育園 ~菊田第二保育所の取り組み~③


この記事は、

ビバ!保育園 ~菊田第二保育所の取り組み~①

ビバ!保育園 ~菊田第二保育所の取り組み~②

から続きます。

さてさて、最後は二歳児(きりん組こあら組)さんです。

下は、園庭にあった鉄棒に、先生方のお手製のブランコをかけてあそんでいるところ。

ロープとタオルとカラビナを買ってきて作られたのだそうです。

取り外し自由自在、高さも向かって左は座って漕げる高さ、右はお腹やわきの下で支えてぶら下がる高さと、レベルに合わせて選べます。

これまたすごいですよねえ。

公園のブランコって、幼児は自分でコントロールできないので、誰かに押してもらうしかない。

前庭覚の刺激って、自分でコントロールできる範囲なら恐怖を感じないで受けとれるけど、ほんとに敏感な子って、自分でコントロールできない刺激はどうやっても拒否してしまいます。

このブランコは、自分のちょうどいい高さを選んで、怖くないようにスピードや揺れの幅を自分で調整して乗れる。

自信をつけたら、ステップアップしていけるし。

あと、先生のお話では「漕ぐのは苦手でも、回るのが好きで、自分でロープをねじってくるくる回っては、「見て見て」と得意そうにしている子もいる」そうです。

いいですねえ。(^-^)

この遊具はこういう風に遊んでほしい、って大人はつい思ってしまいがち。

特に、自作の遊具だとその思いが強くなってしまいがちなんですが、子どもから生まれる遊びを尊重できるその姿勢がまた素敵です!

下は、園舎から園庭に出る所にあるゆるい斜面に作られた、むき出しの土手。

ここは、砂とは違った感触を楽しめるようにと、わざわざ芝を抜いて作った斜面なんだそうです。

砂場のスコップを持ってきて穴を掘る子がいたり、

雨の日にここだけぬるぬるすべる感触を楽しんだり、

逆に滑らないようにロープにつかまって上り下りしたりと、

いろんな楽しみ方をしているそうです。

こちらはタイヤと板とで、揺れや不安定さを楽しむように設定された遊具。

遊具、というか、組み合わせるだけですので、その日の気分でいかようにも組み替えられます。

今日はたまたまタイヤにまたがって

「しゅっぱつしんこーう!」

とドライブごっこ(?)を楽しんでましたが、

タイヤを積んですっぽりハマればお風呂ごっこや、秘密基地ごっこもできますし、

斜面まで転がしながら持ち上げて、上からごろごろ転がして追いかける、なんていう遊びも出来そうです。

雨の日に放置しておくと、中に水がたまって蚊の発生源になるからと嫌われることが多い古タイヤですが、子どもにとっては楽しい遊びを組み立てられる、使い勝手の良い道具だと思います。

下は、芝生の園庭に作られた、三輪車専用ロードと、ガソリンスタンド。

こちら、ガソリンスタンドの前面写真と、ロードの全景を取ればよかったと後悔中なのですが、

これもアイデアだなあと思います。

園庭の中で三輪車がどこでも走り回ると危ないからと、目で見てわかる「道」を作ったところがまずアイデアですよね。

これなら、子どもが三輪車に乗っていいところがわかる。

いちいち「そっちはだめだよー」と声をかけなくてもいいので、お互いストレスがありません。

視覚を手掛かりにルールを伝えるという、小さなこどもたちに有効なやり方です。

以前、伺ったときは、この三輪車専用 ロードは、平地をくるっと回るようなコースになっていました。

先生方が観察していると、びゅんびゅん乗り回せる子にとっては、そのルートはどうやら物足りないらしい。

そこで、ロードを園庭にある小さな築山までつなげていき、山の上から三輪車に乗って降りてこられるようにしたのだそうです。

こどもたちは、「飽きてしまったこと」は脳に刺激が入らなIいので、やりません。

先生方は適切なタイミングで、

「山から三輪車で漕ぎ降りてくる」というスリルの有る遊びと、

「ドライブ中にガソリンを補給する」ごっこ遊びができるという二つの変更を加えて

三輪車の遊びを楽しい遊びに再構築したのでした。

そして、これも先生方から聞いたお話なのですが。

「築山から漕ぎ降りてくると、スピードが緩んで、止まってしまうポイントがあります。

そこは、けっこう渋滞してしまう場所なので、後ろの山から下りてくる子がいるときに

『危ないから、ぶつかる前に止まってね』とか『前の子をよけてね』と声をかけるのですが

こちらとしては、まさか二歳児にできると思っていないけど一応注意しておこう、

という感じで声をかけていたのです。

でも、それを理解して、ちゃんとぶつからないように後ろでピタッと止まったり、

ハンドルを切って避けたりしている姿を見て、ああ、子どもってこんなこともできるんだなあと

感心したりしています」

って。

子ども達の体の使い方がうまくなって、脳との連絡もスムーズにいくようになると

「え?こんなこともできるんだ?こんなこともわかるんだ?」

という経験が大人の側に増えていきます。

そうすると、見守る側の度量が増えるというか、安心して見ていられるようになりますよね。

どれだけ、経験をさせてあげることができるか、その最初の一歩が踏み出せたら、

きっと子供に対する信頼感が増していくのだと思いました。

先生方は、感覚統合を学び、子どものニーズに合った遊びを実践する中で、子どもへの信頼と、自分たちの見守りの器を手に入れたのだと思います。

これも、そう。

ジャングルジムから落ちるのではないかと、以前は二段目以上には登れないようになっていました。

でも、先生方の感じた「どうやらできそうだぞ」という子どもの体への信頼が、遊びの幅を広げ、子ども達の喜びを増やしていったのだと思うんです。

子どもの経験値を挙げるのに必要なのは、体験の機会と養育者の度量だということがわかると思います。

すばらしいですよね。(^-^)

そして、下の写真は、ロープにつかまって揺れを楽しむ遊具。

棒の間にロープを張っただけなのですが、私が見ていた間、この遊具が一番人気で、みんなで

「おっとっとー!」と前後に倒れそうになりながら揺れを楽しんでいました。

こちらも最初は、平地で掴まって遊んでいたのだそうですが、だんだん慣れてきたので、足元を不安定にしたらもっと面白いかなとタイヤを置いてみたのだそうです。

少しの工夫で、新しい刺激を脳に与えることができるんですよね。(^-^)

今回、三学年の活動を見せていただき、そして、先生方からもいろんな感想をいただいたのですが、私が一番うれしかったのが以下の言葉です。

「感覚統合の研修を受けて、子ども達の遊びを『脳にはいる刺激』という見方をするようになりました。

遊びを観察するときも、今どんな刺激を受けているのかな、もっとこうしたら、刺激をたくさん受け取れるようになって面白いかな、と職員間で話し合うことも増えました。

結果として、子ども達の遊びも広がって楽しそうだし、目に見えて体の使い方がうまくなったと思うし、職員間のコミュニケーションも増えました。

感覚統合の話を知ることができてよかったです」

ありがとうございますーーーー!!!

そんな風に言っていただけて、私の方こそ、お話しさせてもらえてよかったです。

生きていくのには、心も体も大事です。

子ども達の心が折れることを心配するあまり、失敗を経験させないよう、何でも先回りしてしまう大人が増えました。

同じように、体のけがを心配するあまり、遊びを制限することが多くなり、その結果、体が成長してから大きなけがをする子が増えていると思います。

感覚統合のお話をさせていただいているのは、遊びを制限しないことで、子ども達の本来持っている可能性を潰さないであげてほしいと願うからなのです。

菊田第二保育所の先生方には、しっかりと伝わった感がありました。

素晴らしい経験をさせていただいて、本当にありがとうございました。

#講座報告 #感覚統合

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