• ぢーこ

感覚統合の概念をスマートフォンで例えてみると


「感覚統合って、一言で言うとなんなの?」とよく聞かれるんですが、

一言で例えるっていうのは、その相手の人が何に詳しいかによって例えられるものが変わってくるから難しいなあと、ずっと思ってきたんです。

が、ほとんどの人がスマートフォンを持ってるこの時代、もしや、スマートフォンにたとえたらわかりやすいんじゃなかろうかと思うので、ちょっと頑張って例えてみます。

かえってわかりにくかったらごめんなさい。

たとえばね。

ユニクロにTシャツを買いに行きました。

アプリに登録すると何パーセントか安くなりますよ、と言われて下のような案内チラシをもらったとしましょう。

慣れた人なら、右下のQRコードを、スキャナーアプリで読み込んで登録して、お安く買いものを終えることができるでしょう。

が、たとえば、カメラのピントが合わなくて、何回撮影しようとしてもQRコードが読み込めない、なんてことがあったりします。

読み込んだはいいけれど、画面のひび割れがひどすぎて、リンク先をタップしても反応しないなんてこともあるかもしれません。

通信環境が悪すぎて、アンテナが立たず、登録先のサイトにアクセスできないなんてこともあるかもしれない。

私たちは普段、全くストレスなくスマートフォンなどの端末を操作していますが、それは、上の図のように、

スマートフォン本体(ハードウエア)にも、それを動かすソフトウエアにも、どこにも問題が無く、連携して動いているからストレスを感じずに操作できるのです。

これらは、図に表したように、

①ハードウエアの上に、

②それを動かすためのベースプログラム(BIOSと呼びます。カメラにも、ホームボタンにも、タッチパネルにも、搭載されているハードウエアにはそれぞれBIOSが必要です。この部分はブラックボックスなので全く外部からはわかりません)が搭載され、

③さらに、それらを動かすためのOSが載せられ、

④そのOSの上でアプリが動きます。

操作さえ間違えなければ正しく動くか、というとそんなことは無くて、何層にもなったソフトウエアのどこかに欠陥があれば、何度やってもうまく動きません。

先の例のように、カメラのピントが合わない、タッチパネルが反応しない、通信環境がわるい、などは、見ればわかることなので原因がすぐに見つけられますが、

普段全く意識していない、BIOSや、OSや、アプリの不具合に気づけるでしょうか?

原因となりうる箇所は、何層にもわかれていて、そのうちのどこがおかしくてもきちんと動かないんだな、というのはご説明したとおりです。

でも、私たちは「自分の目でわかるところしか理解できない」ため、それ以外のところに手の出しようがない。

感覚統合のお話も、ちょっとこれに似ています。

「感覚統合ピラミッド」で画像検索してみると、下のような図がよく出てくると思います。

講座でよくお話しするのは、学校での「教科学習」の例なんですが。

たとえば、学校の勉強というのは、ほとんどが「音読」と「板書」でできているといえます。

まず、教科書を「読み」、続いて、その内容を先生が「黒板を使って」説明し、子ども達は、自分のノートにそれを「書きとり」ながら、理解を定着させていく。

「読む、見る、書く」が教科学習のメインです。これらができないと、学校では勉強はできないようになっています。

が、「勉強がわからない」と子どもに言われたとき、私たちは全部すっ飛ばして「考え方」を教えようとしたり、「暗記」部分を鍛えようとしたり、100マス計算のような繰り返しによる「訓練」を施そうとしてしまいます。

でも、本当にそうなのかな?

機械なんかよりはるかに精密な人の脳、どこが弱くて、最上層に問題が起きているのかなんて、本当に正しく理解できているのでしょうか?

感覚統合のお話は、「勉強ができる子」にするためのお話ではありませんが、「できなくて困っている子」が「何に困っているのかを見つける」という大人側の視点を増やすお話ではあります。

人の脳は、スマートフォンのように「アプリをインストールすれば機能が増える」というようなものではありません。

全ての土台にある「感覚」を使って、外界と脳がやり取りすることで新しい回路を生成し、機能を獲得して発達していきます。

なので、そのベースとなる感覚が正しく脳に伝わることが一番大事なのです。

そして、その感覚の入力は「本人が楽しくて集中しているときに最も脳に届く」ものなので、訓練や練習のような「いやいやさせられる体験」と真反対の経験、

つまり「遊び」こそが、子どもの機能獲得のために必要なことなのです。

「勉強がわからないなら、塾にいれたらいい⇒お金が無い家庭は塾にもやれない⇒学力格差は経済格差⇒格差解消が学力底上げのポイント」

なんてことが一時期盛んに言われましたが、塾に行った子どもたちが残らず勉強ができるようになったのかといったら、そんなことはなかったですよね。

で、今度は、「お金を出してもらって塾に行かせてもらったのに、それでも勉強しないのは、本人のやる気の問題」とか言って、子どものせいにする。

私は学校の勉強なんかできなくても、全然かまわないと思ってますが、

「できない子」「だめな子」「やる気が無い子」と言われて育つ、その弊害については、めちゃくちゃかまいます。

大問題だと思います。

そして経済格差が影響する真の問題は「遊びの経験」格差ではないかと思っています。

遊びが足りない。

足りなくて足りなくて、できるはずのことすら獲得させてもらえず大人になる。

日本の子どもは、不憫だなあと思います。

#感覚統合 #ぢーこのつぶやき

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