• ぢーこ

日野市のNPO法人こどもへのまなざし ワンコインゼミ


日野にあるNPO法人こどもへのまなざし。

のびると、ちびたんを一緒にやってくれているあいちゃんの古巣であり、私も数年前にスタッフとしてお世話になった「野外保育まめのめ」を擁する団体です。

そこの代表、ひろみんから、「ワンコインゼミで感覚統合の話をしてもらえないかな」と連絡をもらい、わくわくと出かけてまいりました。

前日、遊びすぎて声が出なくなっていたのですが、マイクの力を借りて、何とか無事終了。

体験を多く取り入れたので、わかりやすい話になったんじゃないかと自負しております。

これまで、「講座で話す内容をブログに書いちゃうと、お金を払って聞きに来る人が損した感じになるんじゃないかな」と思ってきたのですが、意外と書いた内容を話しても、新鮮に受け取ってもらえるんだなということがわかったので、これからは、ちょいちょい感覚統合に関係した雑学ネタをここにも書いて行こうと思いました。

その一つ目。

「子供の脳は7歳までに95%が完成する」と言われています。

その理由というか、何をもって「95%完成」と言われてるのかを話してみたいと思います。

上の図は、「ブロードマンの脳地図」と言われるものです。

100年ほど前に、ブロードマンというお医者様が脳の解剖をして、その特徴ごとに色分けした地図で、今も脳の勉強をする学生さんにはおなじみの図。

大脳新皮質というところは、ぱっと見一枚のぺらっとした皮にみえるらしいんですけど、これを顕微鏡で見てみると、実は種類の違う細胞が6層に分かれて存在しているのだそうです。

ブロードマンは、この6層構造に注目して、場所によって1層目が分厚いところ、2層目が分厚いところ、1と3が分厚いところ、など、「顕微鏡で観察できる構造」のみに着目して脳を52の領域に分類しました。

最近では、fMRIなどにより脳は生きたままその活動を観察することができます。

そして、その観察結果から、なんと、脳の機能分布はブロードマンが作った脳地図に一致することがわかったのでした。

どういうことかというと、たとえば真っ暗闇の中で人に一瞬光を見せるとします。

すると、目から送られた視覚信号に反応する脳の部位に電流が流れます。

fMRIはその電流を生きたまま観察できるのですが、この場合、光を見せられると、上の図でいう17番の部分にまず電流が流れ、次に18→19…と広がっていくのです。

今では、この17番から順に「一次視覚野」「二次視覚野」・・・と名前がついています。

目の網膜から単なる電気の信号として送られてきた外界の情報を、色や形や明暗、運動など、いろんな要素別に組み立てて、最終的に頭の中で再現する、そのための機能をそれぞれの視覚野が担っているのです。

視覚だけでなく、聴覚、体性感覚など、外からの情報を処理する部分は、一塊になっていて、それぞれブロードマンの脳地図で表すことができます。

まー、ここまでは脳オタクの領域だから、覚えなくても全然かまいません。

大事なのはここから。

先ほどの95%完成云々の話なんですが。

実は生まれたばかりの赤ちゃんの脳には、このブロードマンの脳地図で表せるほどのはっきりした機能分化ができていません。

fMRIで観察してみると、視覚からの情報に対しても、聴覚からの情報に対しても、脳全体にさーーーっと電流が流れる様子が観察できる。

この未分化の状態が、「刺激を受け取って、反応する」と言う事を繰り返すうちに、「目からの情報はここ」「耳からの情報はここ」「触覚刺激はここ」という風に、処理する領域が決まっていくんです。

そうして、刺激を処理する分野が発達して分化していくと、今度はそれを統合する前頭前野(上の図で言うと10番あたり)が発達してきます。

受け取った刺激を、まとめてボディマップを構築したり、必要ない刺激をカットして集中すべきところに集中したり、情報をもとに思考したり判断したり、という機能をつかさどっているのが前頭前野です。

感覚処理の分野が発達していくのがだいたい3歳くらいまで、そのあと前頭前野が発達していくのが7歳くらいまで、と言われていて、つまり大人の脳と同じくらいに機能分化が進むのが7歳頃という事なんですね。

なので、小学校入学が7歳というのは、意味のある数字なんです。

ところが。

今は、幼児期の経験値が圧倒的に少なすぎる。

外遊びや仲間と群れで遊ぶ中で受け取れるはずの刺激を子ども自身が体験してきておらず、それぞれの感覚を受け取る脳の部分が育っていない、さらに、前頭前野での感覚統合ができていないために、学齢に達しても集中の持続や切り替えができない子供が増えてきているという説があるんですね。

1970年代に「こどもがおかしい」という警告が出され始めてから、すでに50年近い年月が立とうとしています。

その間に変わったのは、遊びの環境だけではありません。

食事の内容も、子ども達の睡眠時間も、生活環境もガラッと様変わりしました。

なので、いろんな人がいろんなところで警告を発しています。

「食事が大事」という人も「睡眠が大事」という人も、皆さん、正しいのだと思います。

私はその中でも「遊び」によって培われるものこそが大事だと思うので、遊びに力を入れています。

愛情あふれる保護者のもと、自由に遊べる環境で、やりたいことができる、というのがこどもの発達に欠かせないと思うので、私にできることをしています。

#感覚統合 #講座報告

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