• ぢーこ

千葉県習志野市立菊田第二保育所に行ってきました


今日は感覚統合のお話をしに、昨年もお招きいただいた、菊田第二保育所に行ってきました。

雨の中、近隣の公立園からも先生方がいらっしゃっていて、全部で20名弱。

知ってることを全部お伝えしなくちゃ、とがんばったら、例によってまた時間をオーバーしてしまいました。

すみません。(^^;;

菊田第二保育所は、0~2歳までのお子さんをお預かりするところ。

いわば、体と心の土台を育むところですので、発達の基礎知識や、遊びがもたらすものについて、

先生方の関心がとっても高く、熱心に聞いてくださってありがたかったです。

事前にまとめてくださった質問シートが手元に届いておりますので、いくつかここでお答えしようと思います。

①1歳児クラス

質問)力の入れ具合をコントロールできるようになってほしい。

こたえ)力の入れ具合をコントロールするのは、固有覚の働きです。

今日もお話ししたように、固有覚は、最小値から徐々に上げて調整していく、というコントロールの仕方ができません。

最大値を経験し、そこから徐々に下げていく、という調整しかできないのです。

ですので、まずは「最大出力」で力を出す、という遊びをたくさんやって、自分の最大値を経験するところからだと思います。

自重を感じる遊び(坂道を上る、とか、階段を上る、とかでもいいんです。鉄棒にぶら下がる、なんていうのもいいですね)

力いっぱい押す遊び(お相撲ごっこ、段ボールに入った友達を、箱を押して移動させるバスごっこ、電車ごっこなんかもいいですね)

など、筋肉を目いっぱい使って、脳に「これが自分の最大出力」だと感じさせてあげられるような遊びを楽しんでみてください。

②一歳児クラス

質問)人に対する関心が高く、他児が遊んでいる場所に強引に入り込んだり、おもちゃを取ってしまう子への遊びが知りたい。

こたえ)感覚統合の理屈を知ると、「これはおもしろい!」とハマる人が多くて、おおよそのことは感覚統合の考え方で解決できるんじゃないかと思ったりするのですが、これはあやまりです。

感覚統合の考え方は万能のツールではありませんので、解決できないこともたくさんあります。

「どうしてこの子は、他の子が遊んでいるところにわざわざ入り込んだり、おもちゃを取ったりするのかな?」を感覚統合以外の視点で考えてみることも大事です。

小さい子の行動はとてもわかりやすいので、行動の前後を見ることで、何がその子を間違った行動に駆り立てているのか、がわかることも多いです。

その子は、いつもいつも「割り込んだり」「取り上げたり」をしているのでしょうか?

一人でご機嫌で遊んでいることは無いのでしょうか?

もしも、「一人で遊んでいることもある」としたら、そんな時、その子にはどんな声掛けをしていますか?

子どもの行動は、周りからの働き掛けで変わります。

一人で遊んでいることを、当たり前と捉えて、何もしない。

割り込んだり、おもちゃを取り上げることを、よくない行動だとして注意したり、諭したりする。

たいていの対応は、こんな感じじゃないかと思うんですが、どうでしょう?

こどもにとっては、たとえそれが注意されることだったり、諭されることだったりしても「かまってもらえること」がうれしい事、楽しい事になっている場合があります。

「一人で遊んでいても、誰もかまってくれないけれど、意地悪をすると先生がとんできて、かまってくれる」(意地悪したほうが得をする)

そんな風に子どもが学習しているとしたら、どうでしょうか?

「心を込めて伝えれば、絶対わかってくれるはず」と熱心に諭している先生のその行動が、逆にその子の困った行動を助長している事だってあるのです。

そんな時は逆をします。

かまわれる行為(ご褒美のある行為)と、かまわれない行為(ご褒美の無い行為)を逆転して、どちらが自分に得になるかという学習を上書きしてしまいます。

一人で遊んでいる様子を見かけたら、にこっと微笑んで、「一人で遊べるの?えらいねえ」と褒める。

短時間でもすかさず褒める。

割り込んだり、取り上げたりする行為は、黙ってその場から引き離して、注目をしない。

これが逆をする、と言う事です。

また、ほかに考えられる事としては、割り込んだり、取り上げたりする以外の方法で友達に関わるやり方を知らない、という可能性もあります。

そんな時は、取り上げる直前で、はっしと行動を止めて、

「貸して、って言うんだよ、言ってごらん?」

と声掛けをする。

言葉が出てない一歳児の場合は、先生が「かーしーて」と声をかけながら、子どもに手を出させて「貸してのポーズをする」など、望ましい事、してほしい事を教えます。

そして、実際に貸してもらえたかどうかはともかく、その「貸して」という言葉やポーズをとれたこと、「取り上げる」行為をしなかったことを褒めまくります。

10回に1回でも、そのやり方で友達におもちゃを貸してもらえた場合は、一緒になって喜びまくります。

「よかったねえ!貸してって言ったら、貸してもらえたねえ!ちゃんと言えてえらいねえ!」

そのうち、何をしたらよいのか、何をしたらダメなのかが、ルールとして定着していくと思います。

一番よくないのは、「取り上げたら手に入るんだ」(得をした)という経験をさせてしまう事です。

取り上げても、自分の物にはならない、貸してと言わないと手に入らない、という経験を重ねて、ルールを教えてあげることが大事かと思います。

集団生活にはルールがどうしても必要なので、そのルールを覚えてもらう方法をご紹介しました。

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まだいくつかご質問をいただいているのですが、長くなりすぎてしまったので、また次回。

#感覚統合 #講座報告

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