• ぢーこ

ボディイメージはどうやって作られるか


ひとつ前のブログで「セルフイメージは、外から自分にかけられた言葉で作られていく」ってお話を書いたんですが、じゃあ、「ボディイメージはどうやってつくられていくか」を書こうと思います。

たまたま、モーガンフリーマンの「時空を超えて」っていうNHKの番組を見て、これ、ネタに使える!と思ったからなんですが、

ボディイメージなんてものがあることをわかってない人、そんなものは生まれつき備わっていると思っている人に、目からうろこの体験をしてもらおうと思いまして。(^-^)

私が感覚統合のお話をさせていただいている中で、一番みなさんから「へええ!!」「ほおお!」が聞かれる部分です。

まずは下の動画をご覧ください。

(出典 放送大学 「発達心理学特論」 第11回幼児期の心)

このスケールエラーという現象がなぜ起きるかというと、簡単に言ってしまえば、自分の体のサイズ感が把握できていないからです。

「空間認識」という言葉があります。

たとえば、テーブルの上のお醤油刺しに、自分の手が届くかどうか、というのは大人ならだれでも判断できると思います。

自分の腕の長さと、お醤油刺しまでの距離を瞬時に頭の中で比較して「届くか届かないか」を判断するわけです。(その「距離を目測できる」というところが、そもそも空間認識のなせる業なんですが)

他にも、小川を超えようとするとき、自分の脚力なら助走すれば跳べるかどうか、なんてのもそうですね。

川幅と、足の長さと、跳べる距離を総合的に考えて、できるかどうかを判断する。

私たちは、自分の周りの空間を、自分のサイズをもとに把握しているので、そのもとになる「自分の体のサイズ感」がわかっていないと、認識を誤ることがあるんですね。

よく説明する例では、兄弟の育児で、下の子は上の子がすることを何でも「自分もできるはず」と思い込んでいて真似するんだけれど、体の大きさや発達段階が違うためできない、なんてことがある。

これもスケールエラーの一例です。

自分のサイズが客観的にわかっていないので、兄や姉のできることは、自分ができないわけがないと思うんですね。(でもこの勘違いが有利に働いて、たいていの下の子は早いうちから、いろんなことに挑戦してマスターしていくんですが)

さて、じゃあ、自分の体の把握って、どのように行われていくのでしょう?

今度はこちらの動画を。 (出典 モーガンフリーマン「時空を超えて」~潜在意識が秘める力~)

この実験では、最初に「なるべく体を動かさないように」という指示がされています。

これは、体を動かしてしまうと、視覚と触覚以外に「固有受容覚(固有覚)」という筋肉の伸縮などを伝える感覚が脳に信号を送ってしまい、脳をだませなくなるからなのですが、

動画でもお分かりのように、視覚と触覚の入力をうまく連動させることで脳は見事に騙されています。

見えている情報と、触れられている情報、その二つを頭の中で矛盾なく処理しようとすると「今、見えている足は自分の足なんだ」と思い込むのが、いちばんわかりやすいからなんですね。

乳幼児も、このように自分の体を認識していきます。

二、三か月の赤ちゃんが、自分の指をちゅっちゅと吸った後に、取り出してじーーーっとみている場面を見たことがありませんか?

あれは、まさに、触覚と視覚を統合している状態なんです。

それまでは、無意識に反射的に(探索反射…口の近くを触られると自然にそちらに口を持っていき、吸い付こうとする  吸綴反射…口の中に入ったものを、吸う)指をしゃぶっていただけなのですが、ある日突然気づくんですね。

「あれ?この口の中にある物、なんだろう?体の先の方もなんだか、ぬめっとあったかい感触があるけど、これと関係あるのかな?」

それで指を出して、じっと見てみる。

見ている間は、指先の感触も、口の中の感触も消える。

「あれれ?無くなったぞ。やっぱり、さっきまで感じていた感触はこれ(指)と関係あるのかな?」

それでもう一度指をくわえて吸ってみると、たしかに、口の中には異物がある感じがするし、指先にはぬめっとあったかい感じがする。

それを何度も繰り返すうち、自分の指、というものが「ある」んだってことに気づいて行くんですね。

指だけじゃないですよ。

小さい子は、自分の体をあちこち触って確認します。

よくこんな風に足を触ったり、くわえたりしている赤ちゃんを見ることがあると思います。

これは、赤ちゃんが自分の足を発見し確認しているところなんですね。

こうして、触覚による「外界と自分との境界を知る」作業と、視覚による「自分の体の形や位置の確認」、それに今回説明しなかった固有覚による「体の動きの認識」によって、自分のボディイメージができあがっていくのです。

ボディイメージとは、もともと備わっているものではなく、体を動かしたり、見たり、触ったり、つまり本人が「やってみた」ことをもとに、感覚を総動員して作り上げていくものなんですね。

だから、「やってみたい」という意思がまず大事で、その次に「感覚を思い切り使ってそれを受け取る体験」が大事なのです。

わかったかしら?

わかりにくかった、って方は、わかるまでお話ししますよー。(笑) ぜひ、呼んでくださいねー。

明後日は、千葉の保育園の所内研修にお話に行ってきます。 いろんなワークも準備しました。

体験からわかると言う事を、大人も大切にしたいと思います。

#感覚統合

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